生物生産、工業、生活用の知能車輛やロボットの研究生物生産、福祉、工業及び家庭に応用できる自律走行車両や知能ロボットシステムに関する基礎・応用の研究です。例えば、図のように、視触覚融合によるロボットハンドの把持制御、自律走行(自動走行)車輌、農耕地でも走れるオフロード用全方向走行ロボット、生産プラント安全のための自律点検・診断ロボットなどの研究を行っています。オフロード車両の走行性向上に関する研究オフロード車両の走行性能を向上させるために,その走行装置であるクローラやタイヤと土との力学的相互作用を理論と実験の両面から解析し,クローラやタイヤの最適形状を見出すことを目指しています.また,車両の牽引性能に大きく影響する土壌の付着力についても調べ,土壌付着のメカニズムの究明を行います。獣害対策におけるドローンの利活用本研究では,ドローンが野生動物を自動で追い払い,農地等への侵入を防ぐシステムの構築を目指しています。これまでに対象のGPS等の位置情報とドローンの位置情報を基に,威嚇,侵入阻止,追い払いのための動きをさせるところまでは実現しています。離陸,着陸を含めて全自動で行っています。現在はGPS位置情報に加え,画像認識技術によってドローン自身に対象を認識させることにより,位置精度を向上させる研究を行っています。スマート設備安全診断技術に関する研究生産や運輸などの設備の故障や事故による環境破壊や経済・人員損失を防ぐために、先進な情報・信号処理技術、診断工学技術などを用いて、「スマート設備安全診断システム」に関する理論及び応用の研究を行い、安全・安心で持続な発展ができる社会の実現に貢献しようとしています。なお、本研究の基本理論や手法は様々な分野、例えば、生物、環境などの診断にも応用できます。青果物輸送時の負荷特性センシングに関する研究輸送中の農産物は、その道中、様々な物理的負荷を受けています。特に柔らかい青果物については、その被害が顕著です。一方、アジア食市場の拡大を背景に日本の農産物の輸出量は益々増加するものと予想されるため、輸送距離の遠距離化も進みます。本研究では、輸送農産物の物理的負荷特性を正確に把握するためのセンサ開発を行っています。クローラ車両の制御に関する研究クローラは低踏圧、高牽引力を有する優れた走行装置です。特に軟弱路面を対象とする農業現場に適しています。現在では、前輪と後部クローラ走行装置を備えたセミクローラ車両が普及しています。本車両の更なる走行性・安全性向上のため、高度な走行負荷センシングと制御技術について研究しています。作業者の行動を理解可能な農業ロボットの開発作業者から指示されることなく、自ら考えながら農作業を行うことができるロボットを開発しています。このロボットの特徴は、農作業者の行動を理解して、次に何をすべきかを自ら考えることができる知能を持たせている部分です。首を振るカメラを使って作業者を自動的に追跡する機能や、衛星情報から自分の位置を知ることができる機能を持っています。作業者の行動を理解可能な農業ロボットの開発作業者から指示されることなく、自ら考えながら農作業を行うことができるロボットを開発しています。このロボットの特徴は、農作業者の行動を理解して、次に何をすべきかを自ら考えることができる知能を持たせている部分です。首を振るカメラを使って作業者を自動的に追跡する機能や、衛星情報から自分の位置を知ることができる機能を持っています。微細藻類からのバイオ燃料生産に関する研究再生可能エネルギーの一つにバイオディーゼルがあります。これはバイオマス由来の脂質を化学変換することで得られる軽油に相当する代替燃料です。本研究では近年注目されている微細藻類を利用したバイオディーゼル生産の研究を行っています。低コスト実用植物工場に関する研究多額の投資を必要とする人工光型植物工場ですが、重要部分を手を抜かずとも色々な手段で設備費を下げることも可能です。植物工場で起こりがちな事故対策にも取り組んでいます。(写真:植物工場伊勢菜園提供)農作物の生育・生理情報の計測農作物の生育診断は、肥培効果の把握や収量予測をする上で重要な情報です。それらを非破壊かつ現場で実用的に計測するためのセンサ開発が必要です。本研究では、植物体の硬さを利用したセンサ開発や光計測技術を応用した植物体の生理情報を計測する技術開発を行っています。バイオマスマテリアルの開発研究本研究は植物バイオマスを原料とし,生分解可能なバイオマテリアルの開発を目的としています。未利用海藻や農産物の藁等に含まれる繊維成分セルロースを利用し,物理的手法を用いて接着剤等を使用ぜず生分解可能なバイオボードを開発します。バイオボードを建築材料,包装材料,農業資材等に応用することを目指しています。光合成藻類ユーグレナの培養に関する研究いつか地球上から無くなる化石燃料、地球上で人類が利用している燃料はもともと太古の植物光合成由来のものと考えられています。そのような古代から生息するユーグレナは、光合成効率に優れた微細藻類です。その培養により、食糧やエネルギー生産に向けた基礎実験を行っています。外部熱源不要な半炭化技術の開発半炭化は通常の炭化に比べ、400℃以下の比較的低温で行われるため、有機物の残存量が高く、利用できるエネルギーの総量は大きくなります。本研究では従来とは異なる新たな半炭化法の開発を行い、また得られた半炭化物の性能評価等を行っています。